まるまる日記

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古来日本のオヤジギャグ

 行ってきました、鎌倉。

 今日のメインの目的は佐助稲荷神社。稲荷神社って狛犬君の代わりにキツネさんがお迎えしてくれるところです。神社のなかでもこの稲荷系(?)が日本で一番多いんですって。

 まず迎えてくれたのが、キツネさんではなく朱塗りの鳥居と赤いのぼり。たくさんある鳥居は願いが「通る」ことを意味し、赤いのぼりは願いが叶ったお礼として納めたのが始まりだそうです。
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 稲荷神社というのは別にキツネを祀っているわけではなく、キツネは神様のお使いだそうです。早い話、ぱしり。このぱしりは巻物をくわえていたり、宝珠や鍵をくわえていたりしますが、ここ佐助稲荷のキツネさんは巻物でした。

 なぜ、狛犬君ではなくキツネさんかというと、もともとこちらの神様は農耕の神様で「稲生り」から「稲荷」になったそうで、作物を荒らすネズミを食べてくれるのはキツネだからとか、狩猟民族が信仰していた山の神の象徴が狼で、それがキツネに変化して、その後農耕民族に引き継がれたとか諸説あるみたいです。

 おもしろいのは農耕の神様~水を堰き止める力もある(台風の時とか困っちゃうしね)~堰き止め~咳き止め~咳~コンコン~キツネ~狛犬君ではなくキツネさんになっちゃった説。もし本当に堰き止めから咳を連想し、咳からキツネの鳴き声を思いつき、栄誉あるぱしりとしての役割を、常識である狛犬ではなくキツネに与えたのだとしたら、なんてしゃれっ気があって斬新だったんだろうと思います。連想自体ははちょっとオヤジギャグ系ですが、それを本気で取り入れちゃうってところが好き。例え後年の作り話であったとしても、娯楽も何もなかった時代、こんなに言葉に敏感だったなんて、日本人のユーモアを解する言葉遊びの精神やその豊かな感性には驚かされます。日本人って本来、遊び心のあるおちゃめな国民なんですね。 

 日本人に生まれてよかった…。

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                        境内はいたるところキツネだらけ。
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by maru-blog | 2008-02-24 15:45

教室風景・1

 日本語教師をしているというと相手の方の8割は「じゃあ、英語がお上手なんですね」と聞いてくる。大きな誤解だ!もちろん英語が堪能で、それを武器に教えている教師もいる。特に英語圏の入門~初級の学生相手にマンツーマン、或いは少人数のクラスで教える場合は必要かもしれない。特に成人は理詰めで理解しようとするので、英語での文法説明はできたほうがいい。でもクラスに英語を解さない学生がいた場合、英語での説明はフェアじゃない。クラスでは普通、最初から日本語での説明になる。なので学生の間でも国が違った場合、(本当は)共通語は日本語になる(はずだ)。

 私がこの仕事をして、はじめて大きなクラスに入った時のこと。同じクラスにスリランカのJさんと台湾のKさんがいた。この二人、日本語ゼロで来日し、初日には「こんにちは」と声をかけても理解できずにおびえていた。3ヵ月後、クラス親睦のため奥多摩へバーベキューへ出かけた。その時、二人が

 「きれいですね」
 「はい、そうですね。気持ちがいいです」
 「天気がいいですから」
 「鳥の声もきこえますよ」
 「私の国とおなじです」
 「そうですか。Jさんの国もきれいですか」
 「はい。私の国もきれいです」

と、男性二人で日本語の教科書にでてくるような会話をしていたのを、私は聞き逃さなかった。残念ながらあまり成績優秀とはいえない二人が日本語で会話していたことにも、その時まだ勉強していないはずの「~がきこえる」がちゃんと使えたことにも私は十分驚いたのだが、何よりも日本語を介して違う国の人たちが会話をしていることに私はいたく感動した。なにかとても素晴らしいものを聞いたように思った。
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 教室ではいつも机を並べ、なにやら楽しそうに話をして笑いあっていたJさんとKさん。つたない日本語でおしゃべりをする二人を見るのが、私は大好きだった。

 初級終了の時、クラスでスピーチ大会をしたのだが、努力した甲斐あって、二人とも大健闘した。Kさんは「Jさんは私の友達です。はじめからJさんはおもくろい人だと…いえ、おもしろい人だと思いました。」(Jさんは浅黒い)とジョークを言ってクラスを笑わせたし、Jさんも本当に体験したちょっと悲しいこわ~い話を披露して、みんなを震え上がらせた。残念ながらあまり成績優秀とはいえない二人は入賞を逃した。でも二人は知っている。賞なんかよりずっと価値のあるものを既に手に入れていることを。
 
 もうだいぶ前の話だけれど、この二人どうしているだろう。まだ連絡を取り合っている仲だといいなぁ。…なんて教師は勝手にセンチメンタルになっている。
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by maru-blog | 2008-02-18 11:59

雪見温泉

 先日のレッスンで「A、Bというように~」の文型が出てきた。
 「日本人は春はお花見、秋は紅葉狩りというように四季を楽しむ」なんていう例文を作ってもらい、話題はそのまま日本の文化や温泉のことに。日本人は本当に温泉が好きですね~、なんていう話をしていたら雪見温泉を思い出してしまった。雪を見ながら露天風呂に入るんですとの説明に、言っている本人が大興奮。ああ雪見温泉!レッスン終了後、いてもたってもいられず、そのまま箱根に行っちゃいました…なんていう展開にはならず、「雪見温泉」「旅館のおいしいご飯」「ゆったりした時間」「ほえぇぇ~」というキーワードがだけが頭の中をぐるぐるぐる。…でもたぶん今年は(も)雪見温泉とは縁がない。

 今年は例年になく雪の多い東京。東京のそれは、北海道の人の前では雪と呼ぶには恥ずかしいくらい重くべったりとして水っぽい。それでもうっすらと積もれば普段見慣れた町並みも、なんかヨーロッパっぽくなる。それならいっそ、自宅にいながらにして雪見お風呂というのはどうじゃろか。浴室の窓を開け放し、隣家との境にあるグレーの塀に降るみぞれ混じりの雪を見ながらお風呂に入るのも、それはそれでいいかもしれない。折りしも明日の天気予報は「もしかしたら雪」。上等じゃないの。やってみようじゃない。ヘーイ、カモン雪!雪見お風呂ができるように、みぞれでも構わない、何か白っぽいものを降らしておくれ。へーい、かもん!かもん雪!
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by maru-blog | 2008-02-11 16:34

八幡さまの節分会

 先週は寒かったですね。日曜日は節分の日。東京では珍しく朝から雪でした。その雪の中、家の近くの代々木八幡神宮の節分会を見に出かけてきました。

 寒いし雪だし、あまり人出もないかもね。最悪中止かも。なんて思っていましたが、いやいや日本人の節分にかける思いはまだまだ熱いぞ。予想以上のかなりの人出。遠くからでも聞こえる太鼓の音で、否が応でも気分は「鬼は外」。近くまで行ってみると、その太鼓をたたく若い衆はなんとこの寒い中、ランニングじゃありませんか!ひや~。境内の中でも会場になっているところだけは大盛り上がりで、裃姿の方々がまく豆やミカンに大の大人たちが嬉々として群がっておりました。豆を取る人たちは傘をさしてはいけなくて、みぞれ交じりの雪にぬれるのも構わず、わ~わ~と楽しそう。私は一人だったし、恥ずかしさも手伝って(その場に立つと人間性が変わるので)参加はしまませんでしたが、ちょっとやりたかったなー。
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 さて子供のころから通いなれている八幡さまですが、なんか隠れたパワースポットなんだそうです。特に(元)池の周りが強力なんだとか。んで今回は豆まきの写真と八幡さまの(元)池の写真です。
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 慣れすぎているせいか池のパワーは分りませんでしたが、でも確かに節分会からは「わしら日本人じゃけん!」の力強いパワーを頂戴してまいりました。
 さっ、また明日からがんばろ。
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by maru-blog | 2008-02-05 15:16

代々木上原駅前の日本語教室~Language Studio・まる~を主催する maru*maruの不定期日記です。
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