まるまる日記

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通じない日本語

Language Studio・まるが入っているビルは
駅前で、(一応)オフィスビルであるにもかかわらず
日中「物売り」さんがよく来る。
千葉の農家の人とか静岡のみかんを売る人とか。

ある日のこと。
「京都の○○の大福の販売に来ましたー」の声。
ドアフォンごしに
「すみません、私、大福いただかないので結構です」
とお断りすると、何を勘違いしたのか
「いえいえ!今日は京都からテレビでも紹介された○○の大福を
訪問販売させていただいているんです。
是非おひとつ、いかがですかあ。」と。
「あの、ですからウチ、大福はいただかないので…」
「……。あ~あ~あ~。いただかないって食べないってことですね!
いただかないってそういう意味なんですね!
わっかりましたー!」

…ふん。
こちとら、日本語教室でぇ~い。
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by maru-blog | 2008-06-29 12:17

素晴らしきかな、言いまつがい

昔からカタカナの名前には自信がありません。
よく「言いまつがい」をします。
どうも私は漢字という視覚的な情報から名前を覚えているようで、
カタカナ名だと、どうしても「似た音」「言いやすい方」「知っているもの」に
思考が流れてしまうみたい。

結構みんなよくしていた間違えとして、
ピーター・フランプトンをピーター・プランクトンと言っちゃうやつ。
私もやってました。
あ、知ってます?この人。
70年代後半に人気だったイギリスのギタリストなんですけど。
Show Me the WayとかBaby,I love your wayとか、メロディーを聴けば、
きっと思い出す人、多いと思います。
ちょっと見かけが王子様で、
当時洋物ロック好きの女の子達からキャーキャー言われていました。
なので彼女たちの前で言い間違えようものなら
その後、どれだけ地獄の拷問が待っていたことか…。

あとマイケル・ジャクソンも(この人は知ってるよね)
よく考えてから言わないと、どうしてもジャイケル・マクソンになっちゃうんです。
このほうがずっと言いやすいと思うんだけどな。

人の名前ではないけれど、
USJとUFJが、どっちが銀行だかわかんなくなっちゃったりとか。
レッスンの時も「UFJには行ったことがありますか」
「私はみずほなのでUFJには行ったことがありません」なんて
かみ合わない会話…。

そしたらもっと凄腕の言いまつがいをする輩がいました。

スピーディー・ワンダー

参った。参りました。
いいよねぇ、スピーディー・ワンダー。
驚くくらい素早い!どうしてそんなに早いの超不思議!って感じで。
これ、使える。ニヤリ。

では今日も仕事はスピーディー・ワンダーで。
でも正確に、ね。
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by maru-blog | 2008-06-19 15:04

泰然自若

お散歩の途中で見かけたネコちゃん。
「ちゃん」と呼ぶには申し訳ないくらい貫禄たっぷりのネコです。
d0139476_22125832.jpg

ピンクの舌が出ていたので指でチョンチョンとやって教えてあげました。
「ベロでっ放しですよ」
ネコ、動じず。
舌もそのまま。

こんなふうに何があってもドンと構えていられるようになるには
私はあと何年かかることでしょう…。
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by maru-blog | 2008-06-15 22:12

折よく

「運動神経」ネタを書いた後でこんな本見つけました。
d0139476_15104591.jpg

現代<死語>ノート、現代<死語>ノートⅡ(両方とも小林信彦著)

残念ながら「運動神経がいい」は掲載されていませんが、
好きだなぁ、こういう本。
ことばの裏にそれぞれの時代が見えてきて、あっという間に読んでしまいました。

戦後、「所得倍増」を目標に日本が走りだし、
それに拍車をかけたのが東京オリンピック。
「オリンピックはテレビで見よう」で消費をおあり、
消費者も「ウハウハ」と「三種の神器」をそろえて喜ぶ。
でも猪突猛進に疲れてくると「ちかれたびー」となっちゃう。
そうそう「ウーマン・リブ」の動きもありました。
「私作る人、僕食べる人」が女性蔑視(当時のことばだと女性差別かな)だと大騒ぎになり、
結局このCM、中止になっちゃいましたよね。(あ、知ってる?このCM)

初めて触れることばもありますが、読んでいるとどんどん思い出してきます。
たのし~。

「死語」と銘打ってありますが、実は私、いまだに使っているものがずいぶんありました。
筆者は最後に
「死語を使うことは別にイケナイことではない。
ただ、聞いている方が少々恥ずかしいのである」と言っています。

あ、恥ずかしいんだ、聞いている人。

以前関西に行ったとき、テレビの夜のニュースで女性アナウンサーが
「集まった人たちもみんなウハウハでした」と言ったのを聞いて
愕然としたことがあるのですが、それと同じ感覚ね、きっと。

反省。

私の周りで死語を聞かされまくっている方々、この場を借りてお詫び申し上げます。
もう「あじゃぱー」とか「むちゃくちゃでござりまするがな」とか言いません。

では、みなさん、バイバイキーン!
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by maru-blog | 2008-06-13 15:33

教室風景・2

学校では同じ学年でもクラスによって雰囲気が違うものだが、
それは日本語学校でも同じこと。
プレースメントテストをして、日本語能力でしか分けていないはずなのに
同じレベルであっても、それぞれの「色」が出てくる。

この時も入学者が多く、確か初級Ⅰだけで3クラスくらいあった。
やはりしばらくするとクラスの雰囲気がはっきり分かれてきた。
覚えたての日本語でどうしようもなくくだらない冗談を言い始めるクラス、
とても真面目でテストの平均点も他のクラスより高いガリ勉タイプのクラス。

他のクラスが分厚い教科書をどんどんこなし、
どんどん上手になっていく中、
ひとつだけ、どうしても盛り上がらないクラスがあった。
盛り上がらないどころか、なかなか理解してくれないクラスだった。
かなりハードルを下げても「わかった!」とスッキリした顔を見られず、
教師も学生も頭を抱えるクラスだった。

じゃあクラスの雰囲気は重いのかというと、そうでもなく、
決してにぎやかで楽しくてというのではないのだが、
他のクラスにはない「ホンワリ感」があった。
投げ出したり、諦めたり、自暴自棄になったりすることもなく、
わからなくても、みんな一生懸命だった。
進学目的で来ているはずなのに、危機感なんかまるでなく、
私はその「ゆるさ」が結構好きだった。

残念なことに、最初20人いたそのクラスの学生も、
そのうち一人二人と帰国。

父親の急死、経済的に続かない、実家の事業の失敗、体調を崩して…

なんて書くと悲惨極まりないのだが、そこはホンワリゆるゆるクラスのこと、
送る側も送られる側も
「まぁ仕方ないし~、残念だけどね」といった雰囲気だった。

最後に残ったのは、恐ろしく日本語ができない9名。
恐ろしくできないまま進級し、
恐ろしくできないまま受験期を迎え、
みんな出席率だけは恐ろしくいいので進学先もどうにか決まり、
恐ろしくできないまま卒業していった。

その中の一人。
クラス一頭が固くて、いつも頭の中は「?」のオンパレードだったJさん。
自分からみんなの中に飛び込んでいくタイプではないし、
ちょっと年齢も高めだったので、
進学先でなじめるかどうか心配だった。

ところが1年後、進学先からの報告書には「学年でトップの成績」とある。
しかも2年目には学生会の会長になったそうな。
Jさんはその後もがんばったようで、
卒業式には並みいる日本人を押しのけ、成績優秀で総代となった。

どっひゃ~!!である。
あのJさんが!
あのホンワリゆるゆるクラス出身者が!!

日本語学校なんて、その人の人生の中ではほんの一通過点でしかない。
学校ではできないグループであっても、
それだけでその人を判断なんかしちゃいけない。
たかが日本語、たかが日本語学校。
日本語なんかできなくても、なんの問題があろうか。
それよりその人が持っている能力や可能性はもっとずっと計り知れない。

でもそこでがんばってた学生が、
その後も活躍してくれるってのが、
日本語教師にとっては嬉しいことなんですよ、ね。
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by maru-blog | 2008-06-11 12:49

そういえば…

「運動神経がいい」ってことば、
とんと聞かなくなったような気がします。
「身体能力が高い」でしょうか、今は。

私が小学生の時は、
「恵子ちゃん、運動神経いいから逆上がり上手だよね」
ってな感じで使っておりました。
昔からスポーツに重きを置かないタチの私は先生からも
「運動神経鈍いなぁ、おまえは」なんて言われてたし。
あ、「スポーツ万能」ってことばもありましたな。
先日も仲間うちで話をしていて、話題がテニスの伊達君子に及ぶと
「あの人、あの年齢になっても身体能力高いよね」といった人がいて
ふうん、こうやって使うことばなのかと、
話題とは違う方向に関心がいってしまいました。

この「身体能力」、たぶんテレビから出てきた言い方ですよね。
どうもテレビの表現って大袈裟で、特にこのことばに関しては
誰に対しても簡単に使いすぎるんじゃないかと常日頃思っています。
プロのスポーツ選手にはどうにか使えても、
学生や、ましてや小学生には不釣り合いだと感じるのですが、
いかがでしょう。
「お宅の信也君、身体能力高くていいわね。また今年もリレーの選手ですって?」
ってもし使う人がいたら、私はきっと落ち着かなさに身悶えます。

もしかして「運動神経がいい」って、死語になっちゃったのかしら?
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by maru-blog | 2008-06-04 17:40

代々木上原駅前の日本語教室~Language Studio・まる~を主催する maru*maruの不定期日記です。
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