まるまる日記

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日本で学ぶ大切なこと

以前勤めていた日本語学校では
学期末や学年末になるといろいろなイベントが目白押し!
そんなイベントの一つにボーリング大会がありました。

「maru*maru先生!先生はボーリングのスコア、どれくらいですか?」
「んんー、最近はどうかなぁ、もうやっていないからねぇ。
昔は280くらいはいってたんですけどね」
「えええっ!本当ですか!すごいです!」
「優勝はこのクラスですね!」
「実は私、日本語教師の前、プロボーラーだったんです。
でも最近は全然やっていないから…」
この時点でくだらない嘘はバレバレで、
学生の顔には失望の色、教室はブーイングの嵐。
「嘘だと思うなら明日、△△先生に聞いてみてください。
ボーリングが好きな人だったら誰でも知っていると思いますよ。
ちょっとは活躍していたので」
△△先生は学生からの信頼も厚い教師で、
△△先生なら本当のことを教えてくれると、学生も納得。

実はこの学校、教師が学生を手を替え品を替えだますという恐ろしい学校で、
学生も1年も在籍していると、たいていの嘘はすぐに見破れるようになります。
maru*maru先生は池袋にあるラーメン屋の社長だとか
(店名がmaru*maru ラーメンだからすぐだませた)
××先生(独身)は子供が2人いて、今度3人目が産まれるとか
(ちょっと老け顔だったのでこれもすぐだませた)
〇〇先生の冷蔵庫にはビールしか入っていないとか。
(…これは本当かもしれない)
最後まで学生を悩ませた嘘は「maru*maruは中国人(あるいは韓国人)である」というもの。
いまだに嘘じゃないと信じている元学生は多いはず。

授業の引き継ぎで△△先生と打ち合わせ後、
「あ、ボーリング大会の件ですが、私昔プロボーラーってことになってますんで、
学生が何か言ってきたらよろしくお願いします」
△△先生ニヤリと笑って、
「了解です」

そして次の日。
案の定学生から質問が。
「maru*maru先生が~~なんて言いましたが、嘘ですよね」
でも△△先生はひるまない。真顔で、
「そうですよ、知らなかったんですか。
結構有名な人でしたよ。
肩を痛めて引退したので、あまりそのことは言わないであげてくださいね」
とてもまじめな女の子が頭を抱えて叫んだそうです。
「△△先生まで!もうこの学校、誰を信じたらいいのか、分かりませんっ!」

そうだよそうだよ。
結局一番最後に信じることができるのは自分なんだよ。
判断の基準を人の言動においていたらダメなんだよ。
一度しかない自分の人生、自分を信じなかったら誰を信じる?

こうして学生たちは日本語の習得以上に尊い
人生というものを学び、考察し、鍛えられ、みんな卒業していきました。

ボーリング大会当日、maru*maruは当然ガーター連発。
だって私、肩壊しちゃってるから。
学生たちは「やっぱりね…」と言いつつ、最下位という事実を受け入れたのでした。
めでたしめでたし。
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by maru-blog | 2009-01-29 12:23

日本の芸術・匠の技

日本のホームレスは海外の方には評判がいい。
お金おくれよぉと寄って来ることもないし、
人に危害を与えることもない。
信じられないくらい平和的で、独創的だそうだ。
ん?独創的?
それはあのダンボールハウス。
アメイジング!とかファンタスティック!などの褒め言葉は普通で、
アーティスティックだと言い切った人もいた。
ええ~、アーティスティックかぁ…。

さてさて、日本語を勉強するとかなり早い段階で
~に~があります/います 
~は~にあります/います という文型を勉強する。
それを勉強するといつも必ず絶対に出てくるネタがある。
日本語学校の定番といっても過言ではないだろう。

それは
「〇〇さんの家は公園にありまーす」というもの。
「〇〇さんの家は紙の家でーす」
まだ「ダンボール」という語彙が入っていないので、「紙の家」になってしまう。
言われた当の〇〇さんも、何故か誰もが自虐的で、
「はい、そうです。私の家は公園にありまーす」と応えるから、クラスからの大爆笑をかう。
ワハハハ。
教師は、いや~また出たと、毎回お馴染みの定番ネタなのだが、
学生たちは初めてなので、この程度のことで大笑い。
ワハハハ。
「この程度」なのだが、教室では本当におかしくて、私も毎回大笑い。
ワハハハ。
形容詞まで勉強していれば、「冬はとても寒いでーす」となる。
ガハハハ。

その後、機会があって学生たちと教室の外に出かけ
例のダンボールハウスやホームレスのおじさんを目にしようものなら大騒ぎ。

「先生ッ!先生ッ!あれは〇〇さんの家ですッ!」
ワハハハ。
「そうです。あれは私の家です。先生、一緒に行きましょう!」
ワハハハ。
「あ、先生ッ!あの人は〇〇さんの友達です!」
ガハハハ。

って、どうして人は違うのに話す内容はいつも同じなんだか…。

それにしても誰もが注目するダンボールハウス。
日本語学習者を惹きつけてやまないダンボールハウス。
インパクトがあるという意味ではかなりアーティスティックなのかもね。
これぞ日本の匠の技。
ダンボールハウス、ここにあり。
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by maru-blog | 2009-01-17 16:03

日本語教師って…

最近は雑誌でも特集が組まれることが多い谷根千。
まだ古い東京の町並みが残っている
谷中、根津、千駄木周辺のことを指すみたいです。
パンフレット片手に歩き回る人たちが俄然増えたように思います。
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以前勤めていた日本語学校がこのエリアにあって、
当時、校外授業のアイデアには事欠きませんでした。
でもその時は歩いていても学生のことが気になり
町の様子を楽しむなんてほとんどできなかったのが事実。
隙を見てトンズラしようとする者あり、
記念写真を撮るためにいちいち立ち止まって動かないグループあり、
ショッピング好きでお店があるたびに入って出てこない女の子たちあり。
先頭と最後、100mは離れていたはず。
それに先頭はどこへ行くか分かっていないから、道を間違えるし。 (-_-メ)
そんな訳の分からない20人を一人の教師が面倒を見るので
ちょっと歩いただけでふぅ~…になります。

授業の一環なので、大人なんだからどうぞご勝手に、とはいかず、
ガイドもしなきゃいけないし、
たまには写真に一緒に納まらなきゃだし、
目を盗んで煙草をすっている不届き者はコラッ!だし、
自分が楽しむなんて二の次三の次。

ところが久しぶりに仕事抜きで訪ねたこの谷根千、楽しいじゃありませんか!
素敵な器のお店があったり、美術館がひっそりと建っていたり、
仕事じゃないと、こんなに歩き甲斐のある町だったんだと再確認。

でもその一方で、これは授業に使えるとか、
日本文化の紹介でここに来たらおもしろそうとか、
結局仕事のことを考えている自分がいる。
うーん、悲しいかな日本語教師。
純粋に町の散策を楽しめるようになるのはいつのことやら…。

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芸術喫茶ってなに?
こんなのを見ても、授業にどう使おう?なんて考えるとわくわくしちゃうんです。
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by maru-blog | 2009-01-14 23:13

日本のお正月

小学生の頃はお正月気分がいつまでも抜けきらなかったものですが、
働くようになってからでしょうか、
割とお正月ってさっと過ぎて行くように思います。

年末、教室の生徒さんたちと話していて考えたのですが、
日本人ほど1月1日のお正月に重きを置いている人たちはいないのではないでしょうか。

1月1日にやってくる年神様をお迎えするために家中をそうじしまくり、
忙しい合間をぬって元日の朝に配達されるように年賀状を書いて投函し、
それぞれに意味があるおせち料理をそろえる。
すべては1月1日を気持ちよく迎えるため。
日本人って本当に大変。

アメリカやイギリスでは、春になって暖かくなったら窓をあけて大掃除をするけれど、
日本のような大々的なものではないし、
寒い時期にわざわざ大掃除するなんてシンジラレナーイそうです。
大体1月1日は2008年が2009年になっただけで、
6月1日や11月1日と同じ、単なる月はじめ。

またお隣韓国では旧正月のほうを重要視しているようですが、
それでも年賀状の習慣はないとか。
もちろんカードなどのやり取りはあるようですが、
日本のようにポストまで投函口が変わってしまうことはないし、
ましてや「年賀」と書けば決められた日に配達してくれるシステムなんてないそう。

欧米のクリスマスカードも「何となくこの時期」に出すものであって、
日にちなんて決まってませんよね。
だから「12月15日から25日くらいまでに年賀と表に書いて出せば
郵便局でストックしていて1月1日に配達してくれる」システムを説明すると
どの国の方も、みなさん一様にほ~~と驚きます。

確かに面倒です、大掃除も年賀状もお節料理も。
でもきれいになった部屋はなんかいいことおこりそうだし、
1年に1度の便りだけになってしまっても、友人の顔を思い出せるのはよいものです。
確かに大変。本当のこと言うとないほうがありがたい。
でも。

日本って、ひと手間かけることに意味を認める国なんですよね。
合理的ではないかもしれないけれど、私たちなりの大きな意味があるんです。
この面倒くささが一段落すると、日本人でよかったなと思います。
こうして新しい年をまた迎えられたことに感謝。
元気に生きていられることに大感謝。

お正月、今年も来るぞ大晦日。
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by maru-blog | 2009-01-06 11:21

代々木上原駅前の日本語教室~Language Studio・まる~を主催する maru*maruの不定期日記です。
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